おひとりさまが、がんになってしまった場合、ショックを受けると同時に、いろいろな心配が出てくるかと思いますが、
もし、在宅で治療やケアを受けられるとしたらどうでしょうか?
住む場所の問題というのは大きいですよね?
そんなときは
「地域連携クリティカルパス」
という仕組みがありますので、その活用を考えてみてはいかがでしょうか?
これは、単に病院だけでなく、その他の介護サービスなどとも連携をして、広い意味でケアをしてもらえる仕組みとなります。
おひとりさまの老後にとっては非常に心強い仕組みではないでしょうか。
今回はこれについて考えていきたいと思います

クリティカルパスって?
まず聞き慣れない言葉だな〜
と思った方もあるかと思いますが、
それもそのはず、工業界や建築業界で使用されるワードだったようで、
・クリティカル(重大な)
・パス(経路)
で、
「重大な経路」
と、直訳するとこうなるのですが
(これもよくわからない…?)
つまるところ、
物事が滞りなく、うまく進んでいく筋道。
というようなことです。
ここでのがんの医療についてなぞらえると、
医療や介護サービスが、それぞれの得意分野を活用して連携することで、患者さんに合った(たとえば在宅)形のケアを提供すると言ったことになるかと思います。
(クリニカルパスと呼ばれることも。)
よくあるパターンでは、
「私のカルテ」
というものを患者さん自身が常に持ち歩いて、連携先にそれを提示することで、各連携先があなたの状態や、治療の進捗状況を共有できるというやりかたです。
どこかの病院の一室にカルテが保管されているのではなく、あなたの情報を多種多様なケアの担い手に伝え、連携をしてもらう、というイメージです。
もちろん、
核となる急性期向けに対応してくれる病院はあるかと思いますが、自分で主体的に治療やケアの方針に関わっていくことができますし、それが求められることになるかもしれません。
自分の病気のことを少しは勉強しなくてはいけないかもしれませんが、
個人的にはそれってすごくいいことのような気がします。
「ときどき入院、ほぼ在宅」
という言葉があります。
・病気の急性期には入院
・日々の診察は、節目での通院や、往診・訪問看護など
・介護が必要な場合には、口腔ケアや、訪問介護サービス
・リハビリが必要なら、理学療法士によるケア
・末期がんなら緩和ケアパス(クリティカルパスの終末医療のバージョン)
と、多種多様なケアをシームレスに、また継続的に受けられたら非常に安心です。
ですが、
まだまだ扱っているところが少ないことや、場所によって、内容にもばらつきがあるのが現状のようです。
全てにおいて完璧なところはないかもしれませんので、自分の症状やニーズに合っているところをポイントを絞った形で選んでいかざるを得ない現状かもしれません。
また、がんだけではなく
主要な疾患
たとえば、
・大腿骨骨折パス
・脳卒中パス
・胃ろうパス
・心不全パス
なども扱っているところもありますので、
がん以外でも、いろいろなケアがあることを知っておくことはアリだと思います。
医療界がこのような流れになってきているのは、
団塊の世代が高齢化に突入すると
現在の病床数(=ベッド数)では不足が起こり
・入院難民
が大量に生まれると言われています。
そういった危惧があって、在宅でできる医療に少しづつシフトしているというわけなんですね。
ただ、当の本人たちからすると、住み慣れた家で最期を迎えたいというニーズは自然なものですし、老後に施設に移ったり、環境の変化に適応するのはなかなかのストレスだったりします。
在宅を望む人にとっては、望ましい流れになってきているのではないでしょうか。かくいう私自身もその一人です。
まとめ
さて、まとめますと
おひとりさまで、がん(や、その他の重篤な病気)
になってしまった場合、
「地域連携クリティカルパス」の活用を検討し、
在宅で生活が続けられるように模索する選択がある。
医療、介護、リハビリ、終末期ケア
など、各種サービスが連携することで、総合的なケアが期待できる。
ですが、まだまだ、扱っているところが少ないことや、場所によって、内容にもばらつきがあるのが現状のようなので、自分の症状やニーズに合っているところにポイントを絞った探し方をしてみてはいかがでしょうか?
ということでした。
この仕組みが広まってくれば、おひとりさまでも、健康問題についての安心感を持って生活することができます。まずは近くにこの仕組みを導入している病院があるかどうか調べてみてはいかがでしょうか?