老後は病院にお世話になることもあるかもしれませんが、できるだけ、動けるうちは動いて、寝たきりなどにならないようにしたいものです。
ですから、入院するにしても、できる限りその場限りのこととして、復帰できることが望ましいですよね。そんな、入院の積極的な形、あくまでも病院を活用して、自分の人生を豊かにしていくという方向で考えていけたらいいのだろうと思います。
「社会的入院」、そして「レスパイト入院」という言葉がありますが、
今回はこの2つを比較しながら、自分と社会のかかわりの中で、病気、病院とどのように関わっていけるのかを考えたいと思います。

「社会的入院」
という言葉がありますが、
これは、必ずしも退院や治療を目指さない長期入院のことを指します。
それって何なの?
ということになりますが、家族が世話を放棄してしまっているとか、あるいは、世話が物理的にできないなど、施設代わりに病院を使ってしまっているような状況だったりします。
つまり、社会的状況によってそうなってしまっているということで
社会的な入院ということのようです。
例えば、自分がもしそうなってしまった時のことを想像すると、自ずと、あまり動かなくなることにもなり、廃用症候群や、ロコモティブシンドロームの心配があります。また、刺激が少ないことにより、認知症のリスクも高まってきます。
「寝たきり」は「寝かせきり」から生まれるなんて言われることもありますが、
まさしくその通りで、自分だったら、何とか避けて通りたい道だと思います。
ただ、家族の協力など、「社会的」な要因を何とかしないと、自分一人だけで勝手にそう思っていても、現実は下り坂を下っていくようなこともあるかもしれません。
とくに、おひとりさまの場合は、なかなか深刻な問題になってくるでしょう。
また、社会的入院が、多大な医療費の増大につながっているとして、国としても在宅医療の方へ舵を切る施策の方に移りつつあります。病床もお金も足りないと言った状況に拍車がかかるものと思われます。
「レスパイト入院」
さて、一方で、「レスパイト入院」
とはどのようなものか?
レスパイトとは
・休息
・一時的中断
といったもともとの意味のようですが、
これは、本人の観点から少し離れた話になります。
普段、本人をお世話している家族などが、介護の「休息」「一時的中断」ができるというもので、
各地の病院でも受け入れが増えてきているようです。
あくまでも一時的ですが、「社会的入院」のようにいつ終わるか、期限のないものではなく、また、家族の協力などが前提条件となりますが、
以前はそういう制度がなかったことを考えると、「社会的」な要因の解決を少し後押してくれる制度ではないかと思います。
条件としては
・1~3週間程度
・病状が安定している
など、介護施設でのショートステイと似たところもありますが、安心なのはやはり病院ですので、
・胃ろう
・酸素吸入
・点滴
・インシュリン注射
等の医療行為もカバーしてくれるのが主な介護施設との違いになってきます。
期限の決まった「プチ・社会的入院」と考えればわかりやすいのではないでしょうか。
病院の活用法として、積極的に検討していくのはアリだと思います。
特に、世話をする周囲の方々の視点に立った入院という観点が今までになかった点だと思いますので、自分としても、周囲と事前にこういう制度があるのだけど、と協力のお願いを切り出す際には一つの材料にはなるかなと思っています。
おひとりさまの場合だとしても、同じ境遇の仲間同士で、このような情報を共有しておいて、どちらかが入院になっちゃったら、お互いこの仕組みを使って助け合おうね、などと話し合いをしておくこともできるかもしれません。
このレスパイト入院について、こういう仕組みがあると知っておくだけでも、老後の選択肢は増えるのではないでしょうか?
まとめ
さて、まとめますと、
・社会的入院(=退院、治療を目指さない長期入院)のような形は減っていかざるを得ない。
・入院せざるを得なくなる「社会的」要因へ、一つの解決材料が「レスパイト入院」である。
・本人の世話をする周囲の方々の休息を主眼としているのがレスパイト入院。
・周囲の人たちと、あらかじめ、このような制度があるということを情報共有しておき、お互いさまで助け合うことができれば、おひとりさまの活路になるかもしれない。
ということでした。
PS.
レスパイト入院は、医療保険を適用することができます。ただ、受け入れの対応してくれている病院とそうでないところがありますので、近場のやってくれそうな病院を調べてみるのが良さそうです。
だいたい1回あたり、2週間ぐらいの期間で設定されているところが多いようです。また、1回利用したら3か月あけなくてはいけないなど、頻度についても条件があったりしますので、確認してみると良いでしょう。
また、介護の観点から
ショートステイと併用できる施設もあるようですので、ケアマネジャーさんに相談してみるのも良いかもしれません
ケアマネジャーさんについての過去記事はこちら→https://ohitori03.com/wp-admin/post.php?post=349&action=edit