おひとりさまと孤独というのは切っても切り離せないものですが、
それを
・マイナスととらえるか、
・むしろプラスととらえるかで
世界が変わってくる、と言ったら当たり前すぎるでしょうか?
「そりゃプラスにとらえられれば苦労はないよ…」
という声が聞こえてきそうですが、
マイナス面を心配しすぎることで、いろんな不利益も起こってきそう、
なんて言われたら、どう思いますか?
まずは、マイナス面を気にしすぎること、ここから生起する不利益(のようなもの)を考えてみたいと思います。
孤独を避けようとして、
・老人ホームへ入居…
・定年後の夫が妻に近づくと…
・養女(養子)を迎えると…
・後妻を迎えると…
などのシーンを考えてみたいと思います。

孤独を避けようとして、老人ホームへ入居!?
老人ホームは、確かに孤独ではないかもしれませんが、
ほとんどの人は、最初入居をイヤがります。だって、まわりの家族の都合だったりするからですよね。
(あるいは、その家族の苦労を思いやって、自分で決断)
そこで、
知人がいるわけでもない、慣れていない環境に放り込まれるわけです。
スタッフはよくしてくれるかもしれませんが、
それで孤独が癒される関係性ということにはならなそうです。
老後に新しい人間関係を作るのは中々エネルギーのいることですが、たいていエネルギーが尽きはててから入居することになるわけで、人間関係が億劫になるということも起こりえます。
お金もかかることですし、老人ホームの目的は、動けない自分のお世話をしてくれるというところが主眼で、孤独をいやす目的で、というのは、あまり良い結果が得られないかもしれません。
個人的には、老人ホームは元気なうちに見学に行ってみようとは思っていますが、そこの施設の設備や、環境、スタッフの様子を見ることはできても、自分の孤独をいやせそうな人間関係を作れるかどうかというのは、入ってみないとわからないし、また、入った後も薄い関係を築くぐらいが関の山かな、などとあきらめて思ったりしています。孤独をいやす活動は他に求めたほうが良い気がしています。
孤独を避けようとして、定年後の夫が妻に近づくと…
これは仕事中心に生きてきた男性の課題になってくると思いますが、
いきなり距離感を詰められても女性は困ってしまう、ということでしょう。
だって、いままでほとんど近づいてこなかったのが急にくっついてきたら、どんな人間関係でも、様子が変わってきてしまいます。
今まで趣味やスポーツなどで、一緒に活動してきた夫婦なら別かと思いますが、
仕事中心の生活を送ってきたパターンでは何か方法を考えたほうがいいかもしれません。
悠々自適=居場所がない
という典型的パターンをリアルにイメージして、準備をしておくことが必要かもしれません。
自分の世界を持つ、と一口にいうのは簡単ですが、いきなりできるわけでもありませんので、何か準備をしておく、というのが賢明な選択になるでしょう。うまく見つかれば、それは自分にとっても楽しいことに違いありません。
孤独をいやすためにいきなり奥さんに近づいていくと、あまりよくない結果が待っているかもしれません。
孤独をいやすために、
・養女(養子)を迎えると…
・後妻を迎えると…
これは、ありていに言えば、詐欺に気を付けるということになります。
孤独な老人心理をねらった詐欺は後を絶ちません。優しい言葉で近づいてきて、少し世話を焼いてくれたり、関係づくりをしておいて、最後は財産をねらっているようなケースです。
冷静に考えてみると、
・老いた自分が若い相手に提供できるメリット、
あるでしょうか?
そのメリットが何もないのに優しく近づいてくる相手には気を付けたほうがよさそうです。(メリットは財産だけ!?)
また、本当の愛情でそうしたとしても、だんだんと「早く死んで欲しい」と思われるだけの関係になってしまうかもしれません、友人同士でいたほうがよっぽどよかった、という場合もあるでしょう。法的な手続きを結ぶ前に、一度立ち止まって考えるのも一つの選択だと思います。
身の回りの世話などだったら、業者に頼んだ方が、自分だったらすっきりします。対価を払って気兼ねなく過ごすことができるように思いますし、
さまざまな問題に対して
「すでに対応済み」(業者に頼んであるなど)
という状態で過ごすことが、詐欺にあわないための予防策になると思っています。だまそうとする側は、老人の悩みに解決をあたえてくれそうな体で近寄ってくるからです。
財産のある方は、(または無いよ、という方であっても)結局、人間関係でイヤなしこりを生まないように過ごしたいものです。
まとめ
さて、まとめますと
孤独を避けようとして、その心配から行動を起こすと、その心がけから生まれる不利益もありそうだ、ということでした。
例えば、
・老人ホームへ入居…
・定年後の夫が妻に近づくと…
・養女(養子)を迎えると…
・後妻を迎えると…
などの例を挙げてみました。
ここで挙げたような結果になるとは限りませんが、孤独をプラスに転じるという方向性で考えた場合、すぐに思いつかなかったりして気が重くなってしまうかもしれませんが、うまくいけば自分の生きがいにもつながります。
できれば元気なうちから準備を始めるなどの選択もアリだと思います。
下記の著書には孤独をプラスに考える事例も取り上げられていますので、一読してみてはいかがでしょうか。
(参考文献『孤独こそ最高の老後』松原淳子)

PS.
松原惇子さんはこんな人
『女が家を買うとき』1986 でデビュー
『クロワッサン症候群』他、女性が一人で生きることに寄り添った著作が多数です。
高齢になった現在、実際に一人で暮らしておられるということで、かなりの説得力がありますよね。
男って、こういう局面ではけっこう弱い感じがします。女性のパワフルさっていうのは老後に見習うべき点が多いように感じますね。