老後の不安の大きいものの一つとして、お金の問題があります。
一番堅実で確実なのは、
・働き続けること
になるとは思いますが、
老後ですから、肉体的・精神的に弱ってくることも想像できます。
そこでよく出てくるのが
永遠のテーマの2択かもしれませんが、
・未経験で、老後に、投資を始めるべきか? 否か?
例えば、
「老後、投資」で検索してみると、
実に様々な情報が出てきますが…、
・いくら考えても不安しかない
という方も多いのではないでしょうか?
興味はあるが、不安、
そんな時にどうするのが良いか? その「守り」の方法について今回は考えて行けたらと思います。
こんな時はやらない方がいい
老後の投資は危険を伴います。
虎の子のお金を失ったら、元も子もなくなってしまうからです。
ですから、この記事では、
非常に「守り」に偏った話をしていきます。
まだ働ける世代にとってはつまらない話になってくると思いますが、
この人たちと、老後の人では、違う投資行動をとった方がいい。
そう思っているからです。
あくまで個人的な考えですが、
・60代から初めてスタートするなら、やめておいた方がいい
そう思います。
いきなり身もフタもない話から入ってしまい、恐縮なのですが、
(後で、フォローする別の選択肢についても後述します)
個人的な経験の話をさせていただきますと、
私の場合14年間ぐらい投資をやっていますが、必ず途中で失敗するものです。
実際に、けっこうな額のお金を失うわけです。
そのときは、ショックで動けなくなるぐらいでしたが、
数年後には、失敗してよかった、とまで思うようになります。
だいたい失敗するときは、
・慣れてきたとき
・自信がついてきたとき
・投資にワクワクしているとき
こういった要素が伴ってきます。
(私の場合)
こうなってしまうと、
もうギャンブル状態といっても過言ではなく、
最初に描いていた「守り」の発想なんかが抜け落ちてくるわけです。
最初に情報を調べていたころの不安は吹き飛んでしまっています。
その点では不安というのは、「守り」のスタイルから言うと、正常な反応で、
味方につけるべき感情だと、今は思っています。
そういうことを経験すると、投資の腕前が上がるように思います。
・ワクワク感情のコントロール
これは、投資の腕前の重要な要素の一つだと思います。
マイナスで、不安なときはいいんですが、プラスの時の高揚感、
これをどのように暴走させないかが重要だと思います。
いろんな知識や情報はいくらでも検索すれば出てくるのですが、
それを自分の都合よく解釈してしまったり、楽観的になる瞬間があり、
そこにスキができる、そんな風に思っています。
ですから、
失敗しないと腕が上がらないのですが、若いうちならまだ働いて稼げる年数が残っている。
ということで、
未経験の方が、60代から始めるのは非常に危ないのではないか、と思っています。
やってもいい条件
やらない方がいい、だけでは非常につまらないので、
逆の話もしていこうと思います。
では、
60代からやってもいいという場合はどんな時か?
あくまでざっくりですが、
・5年ぐらいの経験があるとき
とでも言ってみようと思います。
これなら55歳ぐらいから始めるという形が取れるので、まだ間に合うという場合もあるのではないでしょうか?
いちおう、失敗のリスクも高まりますが、
・お小遣い程度の少額、
を固く守れるならば、60歳から5年の経験を積んで、
例えば、65歳から本格スタートということもありうるかと思います
ただし、使える期間が長ければ長いほど、稼げる機会は増えますので、
あんまり利益が出ないことにはなってしまいそうです。
また、調子がいいときのワクワク感、
これを抑えるのは非常に難しく、
(私は無理だと思っています)
危険だろうな…と思ってしまいますので、自己責任、ということにはなります。
貯金で寝かせておいた方がマシだった、とならないよう注意が必要です。
さて、具体的に守りの手法とは?
5年間の経験をどのようにして積んでいくか?
を考えていきたいと思います。
その前に、これは、
・けっこう、やっててつまらない方法である
ということをお断りしておきます。
安全・確実ですが、あんまり楽しくないんですね。
ここを5年間我慢できるか、
というのは一つのハードルになるかと思います。
説明していきます。
・分散投資
・ノーロードの投資信託
・インデックス型の投資信託
ということになります。
分散投資とは?
ア)一定の金額と、一定のタイミングで、お金を投じていくこと
イ)性質の違う資産に、お金を投じていくこと
まず、ア)について、
ア)一定の金額と、一定のタイミングで、お金を投じていくこと
ものすごく有名な、
・ドルコスト平均法
というお話です。
(いろんなところで情報は出ていますので、ここはざっくりの説明です)
上がり下がりする金融商品を買う時には
例えば、10000円などの定額で、毎月1回という風に投じていくと、
・対象が上がったときには、少ない量を買うことになり、
・対象が下がったときには、多い量を買うことになる。
(例えば、りんご1ケが100円で、2回目に買ったら50円だった時、自分のふところにあるりんご総数の「1ケ当たりの価格」、その変動のようすを考えてみてください)
というカラクリで、長期的に見て、損失のリスクが下がる、ということが言われています。
高くても、安くても、何も考えず10000円ずつ買う。
そういうことです。
何も考えなくていいので、けっこう簡単です。
イ)性質の違う資産を買う
これも超有名な格言のお話から
・タマゴを一つのかごに盛るな
というお話です。
これもいろんなところで言われていますので、ざっくりの説明でいきます。
大事なものを一つの入れ物に入れて、それを何かのひょうしに落っことしたら全部のタマゴが割れてしまう、じゃあ、10個あるなら、3つのかごに分けておけば、ひとつが落っこちても、6~7ケのタマゴは残るでしょう。
というたとえ話になります。
では、3つにわけるその3つかごとは何か?
・現金
・不動産
・金融資産(債券、株など)
この3つは、価値の上がり下がりが微妙に異なっていることが多いため、
このような分散方法がよく言われていることです。
よくあるケースとして、
・貯金と、マイホームがある
という場合は、2つに偏っているため
金融資産の方のかごにも盛っていこうよ
となるわけです。
そうすると、現金の価値が下がったとき、不動産価値が下がったとき
のリスクを減らせるわけです。
ん? 現金の価値が下がる?
というと意味がわからない場合があるかもしれませんが、
・インフレ
・円安
の時は、実は10000円の価値は下がっています。
またりんごの話ですが、
・100円だったものが、150円になる
これがインフレです。
10000円で買える個数が減ります。10000円の価値がりんごに追いついていけてない状態ですね。
円安ですが、
アメリカから買ってくるオレンジ(=1ドル)が
100円だったのが、120円になっちゃった。
だって、
・1ドル=100円だったのに、
・1ドル=120円になっちゃったから
これが円安です。数値が上がってるのに安くなるっていうところがわかりにくいですよね。
これも10000円の価値が、オレンジに追いついていない状態で、買える個数が減っています。
現金の価値って下がるものなんだ、という実例です。
現金という一つのかごにタマゴを盛ると危ないこともあるということですね。
貯金だけしているのが一番安全、と思いきや、
じつは、
貯金の価値も上下しているということになります。
ノーロードの投資信託
さて、いきなりわけのわからない単語が出てきてしまいましたが、
かごに盛っていくためのタマゴの話に移ります。
投資信託、という商品があります。
最初はこれ1択にしぼります。
なぜなら、
例えば、株を買う、といった場合
・どの会社の株を買おうか?
これ、けっこう勉強しないとわかりません。
その手間を省くのが投資信託です。
株で言えば、安全そうな会社の株がミックスされてくれている。
これが、株の投資信託ということになります。
例えば、
日本の上位の225社の株がミックスされている、
(で、ランキングが変わったら、中身もそれに応じて入れ替わる)
というのがあったりします。
これに10000円ずつ投じていく、ということで、
勉強はしなくていいですが、高い利益も狙えない、
ということになります。
安全性を追求する「守り」のスタイルには適しているものになります。1社の株が下がっても、それだけでは大したダメージはないわけですから。
何も考えなくていいので、けっこう簡単で安心です。
とはいえ、値段の上がり下がりは当然ありますし、
貯金の価値の上下に比べると乱高下しますので、慣れないうちは、下がったときのストレスを大きくしすぎないためにも少額にしておくのはおススメです。
こういうのが、手数料無料だったりしますので、それしか狙いません。
手数料無料のことを
「ノーロード」
と呼びます。
手数料って結構大きいです。2~5%取られるのもザラにあります。
でも、なぜそんな少ない%ぐらいで、そんなにこだわるの?
という疑問もあるかもしれません。
ここは、
銀行の利子を考えてみてください。
貯金を投資信託に移行させていくわけですから、
それとの比較に、どうしてもなってきます。
そこで、
銀行貯金の利子で、そんなに%が稼げるか?
ということを考えてみてください。
もっと言うと、貯金した瞬間に3%取られる貯金、
と考えてみてください。
けっこう大きいですよね…
ですから、
ノーロードの投資信託
とは、
・手数料が無料で
・例えば、上位225社などのミックスされた安心もの
を選んでいくことになります。
種類は無数にありますが、
自分に足りないかご(不動産? 株・債券?)の種類の投資信託を選んでいくことになります。
ここで、
不動産のかごが足りないんだけど、土地とか買うの?
という疑問があります。
疑似的にはなりますが、
・REIT(不動産の投資信託)
というものがありますので、これで疑似的な土地・建物に投資できます。
月額10000円から、土地・建物に投資ができるわけですので、貯金感覚で不動産に投資が可能になります。
最後に、インデックス型の投資信託
前の部分でも少し触れましたが、
・日本の上位の225社の株がミックスされている、
(で、ランキングが変わったら、中身もそれに応じて入れ替わる)
こういった性質を持つもののことを言います。
儲かりそうなものを買う、危なそうなものを売る
というのではなく、上位225に準じて、機械的に買っていくということになります。
それをオートマチックにやってくれる性質。
これがインデックス型
と呼ばれるものです
・REIT(国内、海外)にもインデックス型がありますし
・債券(国内、海外)にもインデックス型があります。
(ノーロードのものがあります)
これも、
勉強はしなくていいですが、高い利益も狙えない、ということになります。安全性を追求する「守り」のスタイルには適しているものになります。
総じて、銀行の利子よりも高い%をねらえる可能性は高いです。
ですが、貯金よりは乱高下しますので、繰り返しにはなりますが、慣れないうちのストレス軽減のためにも少額かつ、タイミングの分散をしていくことをおススメします。
まとめ
さて、まとめますと、
・未経験で60代からの投資は止めた方がいい。
ただし
5年間程度、投資に伴うワクワク感のコントロールや実際の失敗の経験を軽く積んだ後ならOK
手法は虎の子の貯金を失わないよう、
「守り」のスタイルで、
・分散投資
・ノーロードの投資信託
・インデックス型の投資信託
ということになります。
参考文献も下に挙げておきますので、一読してみてはいかがでしょうか?
ちょっと古い本ですが、時代を通じて変わらない原則が書いてあります。
本の値段などたかが知れてますので、割のいい投資と言えるのではないでしょうか?
・勝間和代 『銀行にお金を預けるな』 光文社新書
・橘 玲 『お金持ちになれる黄金の羽の拾い方』 幻冬舎文庫

