認知症が進行してしまった場合、どこに入居するか決まっていますか?
認知症が進むと、生活上の判断能力が失われて、自活能力がなくなってきます。元気なうちから入居先の施設などについても事前に調べておかないと大変なことになってしまうことが予想されますが、いざ、病気や介護が必要になるまで、そういったことについて普通は知らないですよね?
おひとりさまの場合、どこかに入居するといっても、誰かに入居先の施設を探してもらうわけにもいかず、判断能力を失った段階から自分で施設探しをするのは、かなりの無理がある状況になってしまいます。
まず、地域にどんな施設があるか、ということを知ることから始めるわけですが、調べ始めると、いろいろな種類の高齢者向け施設や住宅の種類があって、選択肢に戸惑ってしまうかもしれません。
今回は認知症というテーマに即して、どのような入居先があるかを考えてきたいと思います。
住宅か施設か?
まず、
大きく分けて施設なのか、住宅なのかという分類ができるでしょう。
住宅型は、
基本的に、今まで通りの自由な生活が送れますが、介護の手厚さなどの度合いは
軽度のサービスにとどまることが多いと言えます。
例えば、
・サ高住(サービス付き高齢者向け住宅)
・シルバーハウジング
などです。
認知症など自活力がなく、重度の介護が必要な場合は、適さないかもしれません。
ただ、サ高住であれば、介護事業所が併設されている場合など、手厚い介護サービスを提供してくれるところもあるようです。
個別に調べてみたり、見学に行ってみるのが一番いい方法になってきそうです。
施設型になると、
・特養(特別養護老人ホーム)
・有料老人ホーム
・グループホーム
・ケアハウス(軽費老人ホーム)
などがあります。
住宅型は基本的に個室であるのに対して、施設になると相部屋だったりするのが大きな違いであると言えます。また、食事や外出の時間が決まっていたり、完全に自由な生活とは言えないところも特徴です。
もちろん施設によって、または、料金は上がりますが、個室が選べるところもありますので、見学に行ったり情報を集めるところから始めてみましょう。
見学に行く際は、施設の都合もありますが、昼食の時間にさせてもらうことができれば、そうしましょう。どんな食事をしているか、または一番忙しいお昼という状況において、職員の人たちが、入居者や、来訪者である自分に対してどんな態度で接してくれるかを見ることができます。また、トイレのにおいが廊下に漏れ出ていないかなども着眼点としては有効です。
特養は、順番待ちが厳しいと言われていますが、比較的安価なこともありますので、まずダメもとで最初に問い合わせだけでもしてみるのがいいでしょう。
有料老人ホームは、
・健康型
・介護付き
・住宅型
とありますが、ここでは健康型は考慮せずにおきます。
というのも、
かなり高額(1000万円~など)であることと、健康な場合は特に介護には困っていないので、今回のテーマとはちょっと違ってしまいます。老後のセレブな選択肢といえるでしょう。
認知症などで困っている場合は、「住宅型」というよりは、手厚い「介護付き」の方を選択していくことになりそうです。
グループホームについては、
認知症に特化して、少人数で共同生活を送るという形式です。
少人数制ですので、これも満員のところが多いようですが、認知症専門のスタッフなどがいてくれるため、かなり心強いことになります。
馴染みのあるスタッフや入居者に囲まれて過ごしていけるので、生活環境の変化にまつわるストレスなく過ごすことができそうです。
これも近くにある場合は、優先して問い合わせだけでも
しておくのが良いでしょう。
ケアハウス(軽費老人ホーム)については、
・A型(食事付き)
・B型(自炊型)
・C型(一般型・介護型)
とありますが、
認知症などの場合にはC型の「介護型」もありますが、重度の認知症に強みがあるかと言えば、少し心もとないことになりそうです。
「一般型」は軽度な日常支援サービスが受けられます。
ケアハウスは自治体や社会福祉法人などが運営しており、公的な性格があるため、収入が低い人が優先だったり、比較的低料金で利用ができることも特徴です。
公的な施設の料金設定は、やはり老後のおひとりさまには心強いものがあります。私だったら、まず公的なところをしらみつぶしに探して行って、そのあとで民間という手順をとるでしょう。限られた収入の中で、施設代に回せるお金というのは少なくしておいた方が何かと安心ですので。
近くに自分に合った施設、住宅が見つかりにくい場合は、
在宅でいながら、訪問介護や通所(デイサービス)介護、または、ショートステイなどいろいろ組み合わせて考えていくことになります。
このあたりを考えていく上では、プロの手を借りてケアプランを作ってもらうことが必要かもしれません。
地域包括支援センターというものが、市町村に必ずありますので、そこにいるケアマネジャーさんに相談してみましょう。
昼間はデイサービスを使い、
夜間は、
・定期巡回・随時対応型訪問介護看護
・小規模多機能型居宅介護
(ちょっと名前が長いですが…)
を使っての24時間体制の構築をしていくことなども検討可能でしょう。
・夜間の巡回を定期的に何回かお願いできたり、
・小さな施設で、多機能(デイサービス、訪問、ショートステイ)な介護サービスを提供してもらう。
ということです。
施設に入らなくても、24時間(いつでも、というわけにはいきませんが)の見守り体勢を作ることができれば安心ですよね。
施設へ行くよりもむしろ、住み慣れた自宅で住み続けられる方をむしろ選択する方も多いようです。
個人的には、なにも24時間常に見てもらいたいというわけではなく、夜間~朝の間に1回ぐらい様子見をしてくれれば、その間に何事かあっても我慢したり、やり過ごせばいいだろう、別にいいやという程度で心配しすぎず考えています。
まとめ
さて、まとめますと
おひとりさまは、認知症になったときに入居できる先を、元気なうちから探しておかないと、認知症になってから自分で探すことは難しい。
・住宅型は個室であったり自由が多いが、介護度が低い
・施設型は自由度が低いが、介護に特化されている。
認知症は重度になっていくものなので、施設型を選択することになっていくだろう。
施設型になると、
・特養(特別養護老人ホーム)
・有料老人ホーム
・グループホーム
・ケアハウス(軽費老人ホーム)
費用が安いところは順番待ちが多いが、まずは連絡をしてみよう。
まず、自分の住む地域にどんな施設があり、または、無いのか? それ知るところから始めましょう。
ということでした。
適当な施設がない場合は、在宅での介護プランを立てることになりますが、住み慣れた自宅で介護を受けたほうが、環境変化のストレスがない場合もあるといいます。
在宅の方が安く済む場合もありそうですので、これも最初から選択肢に入れておくこともアリではないでしょうか。