おひとりさまの老後にとって、だれも見守る人がいない、という心細さはあると思いますが、
それを補ってくれるのが「見守りサービス」と呼ばれるものです。
さて
あなたは、どんな時に見守られておきたいと思うでしょうか?
・なにかあったとき
ですよね。
老後、特に、おひとりさまの場合にありそうな
「なにか」(=リスク)と、それに応じた見守りサービスを選んでいきたいものです。
自分で自分を見守ることは、不測の事態が起きた時にはできないことですので、必ず他人、あるいは業者の手を借りることになります。
そして、不測の事態に備える以上、事前に手配を済ませておくことになります。
同様のおひとりさまと互いに見守りあうことも可能ですが、
ここではたったひとりでも対応可能な場合についても紹介していきたいと思います。
世の中にはいろんなタイプの見守りサービスが出ていますが、おひとりさまの老後に合ったものがどんなものであるか2つのジャンルで考えていきたいと思います。
業者の場合は、具体的には契約をし料金を支払うということになりますので、何も起こらなかった時には無駄になってしまうかのように思ってしまうかもしれません。
ですが、自分の持病や、体調と相談して
そうはいっても予測の範囲というのはある程度、想定しながら、
その内に収めることで無駄な出費も抑えることができると思います。
ここでは、2つのジャンルに分けて、見守りサービスの使い方を考えていきます。
・ジャンル1:短期、急性のリスク - 脳卒中、心筋梗塞など、突然起こるタイプ
・ジャンル2:長期、緩やかなリスク - 認知症など、進行に時間の猶予があるタイプ
ジャンル1:短期・急性のリスク
脳卒中、心筋梗塞などで、急に倒れてしまった場合、病院へ緊急搬送しないといけない状況など、対応の遅れが命に係わる場面があるかと思います。
これを短期・急性のリスク と考えたいと思います。
主に、センサーを活用して、何らかのアクションが引き起こされるサービス
というパターンが主流のようです。
センサーが異変を感知 → 情報の伝達、or 駆けつける
という流れになります。
種類として
・生活インフラ系 - 家電、水道、ガスなど
・上記に人的サービスが付加されたもの
等に分けられそうです。
まず単純なものとして、生活インフラ系からご紹介します。
生活インフラ系
センサーのついた電球、ポットなどの使用状況を見ることで、異変に気付けるというもの。
また、水道、ガスの使用量の使用状況を見ることで、異変に気付けるサービスです。
例えば、
・トイレの電球が1日を通して点かない。
・ポットがの湯沸かし機能が一度もONにならない
・いつもなら料理をしているはずなのに、水道、ガスの使用がみられない
など、いつもの生活と違うことを感知して、それをメールなりアプリなどで他人のスマホなどに通知をし、本人のところへ電話や、実際に駆けつけるなどの行動へつなげるというものです。
この場合は、センサーが感知した内容を受信する他人の存在が必要ですので、おひとりさまの場合は、知人や、後述する任意後見人などに設定する必要があるでしょう。
料金は、
商品の本体価格 + 月額使用料
という構造になっている場合が多いです。
これらのタイプは一番お手ごろな価格のものといえそうです。そして、倒れてしまってから短い時間で必ず駆け付けられるかというと、必ずしもそうでない場面も出てきてしまう余地が残ります。
それが心配な持病を持っている方などには、次にご紹介する
・人的サービスが付加されたもの
であれば、おひとりさまであっても、より手厚い安心感を持って使えるでしょう。
人的サービスが付加されたもの
大手のセコム、アルソックなど防犯会社が運営しているサービスであれば、
各種センサーをリビングや各所に配置して、異変を察知し、重大な異変の場合にはスタッフが駆け付けてくれるというものです。

緊急時に押す携帯用ボタンなども貸し出され、気を失う直前に自分でボタンを押すことも可能だったりします。
値段が高い傾向にあるのが、人的スタッフが介入するサービスになりますが、ここまで完璧な厳戒態勢を敷かなくてもという方には、
・郵便局の見守りサービス
・宅配系
などがあります。
郵便局・宅配系
郵便局のサービスですと、頻度は月1回で、スタッフの方が訪問してくれ、実際に会話をしながら、本人の状態を確認してくれその結果を通知してくれるというもの。
また宅配系では、
食品の宅配業者、お弁当業者などが、お届け時の異変を伝えてくれるというもの。
これらは、通知を受信する他人の存在を設定する必要があり、その点は、生活インフラ系と同様になります。
また、純粋には見守りサービスではありませんが、新聞やヤクルトなどをとっていると、配達の方がたまっている郵便受けに異変を感じて通報をしてくれることも多いようです。
これらを組み合わせて、料金と自分の症状の重度に応じて選んでいくことができると思います。
ジャンル2:長期、緩やかなリスク
さて、2つ目のジャンルですが、
認知症などが進行してきた場合、判断能力が失われてきてしまいます。
いきなり倒れてしまうことはありませんが、
生活全般に対して、長期的な見守りが必要なジャンルが
この2つ目の長期、緩やかなリスク
と考えていきます。
こちらは人的なサービスが基本となるため、その対価がかかるのが難点ですが、
おひとりさまが判断能力を失った場合、生活が非常に困難になってきてしまいますので、判断能力のあるうちに準備をしておくことは重要です。
認知症が進行していく過程では、聞き取りなど様子見が必要ですので、前述の郵便局の見守りサービスで、経過を追っていくことも可能でしょう。
ただ、実際になってしまった後の対応を考えると、
事前に任意後見人の設定(契約)をし、見守りを開始してもらう必要がどこかの時点で出てきます。
これは、信頼できる他人に判断の伴う行動を事前の契約通りに実行してもらうという仕組みです。
例えば
・お金の管理を含む生活全般のこと
・入院の手続き、介護施設への入居手続き
など。
おひとりさまが一人で対処していく場合は、行政書士などの資格者にお願いし、公正証書による契約をすることになるでしょう。
(※法定後見人という方法ももう一つある。自分で頼る相手を選べないという特徴がある。)
料金は、
契約金 + 月額報酬(契約した通りに)
という構造になるようです。
行政書士であれば、そのあとの死後事務委任もサポートメニューとして扱っている場合もありますので、セットで依頼をすることも可能でしょう。(こちらは、今回の見守りサービスの話題から外れてしまうため、別の記事であらためて紹介していきます。)
おひとりさまにとって、最期は判断能力ですら他人に委託しなくてはいけない、という可能性は、事実としてつらいものがありますが、
準備をしておくことの重要性は想像に難くないと思います。
まとめ
さて、まとめますと
見守りサービスを活用するには2つのジャンル
・短期、急性リスク
・長期、緩やかなリスク
から考えた、それに対応した各種サービス、時には人的サポートも取り入れながら選んでいく必要がある。
ということでした。
2つのジャンルを併用する必要のある場合もあるかもしれません。孤独死を避ける上でも事前によく準備をしていきたいものです。