老後の移住をおひとりさまが考えるとしたら、きっと、
生活費の安さをねらって
という理由が多いと思いますが、老後に一人で知らない土地に行く、
ということはなかなか勇気、労力、資金もかかることですので、
生活費は安くなったが、失敗だったなんてことにならないようにしたいものです
あるいは、他の想定していなかったことで、かえって高くついてしまった、など
例えば、旅行に行くのと、そこに長く住むのでは全く違う景色が見えるはずです。
さて、どんな観点に注意して場所選びをしていったらよいか?
それをここでは
・リスク重要度から3つのレベル
・手持ちの情報量の4つのレベル
2つの観点を組み合わせてみていきたいと思います。
リスク重要度から3つのレベル
・自然災害
・ライフライン
・各種固定費、税金など
上から重要度が高いものです。
生活費の安さが移住の動機だったとして、
生命・住居が危険に脅かされるということでは元も子もありません。
自然災害
老後のおひとりさまにとっては、体力、資金力も減ってくることを想定し、
自然の猛威をできるだけ避けておくことを考慮しておきましょう
まず、北に行けば雪、南へ行けば台風ということは常識的にわかることですので、押さえておくのがいいでしょう。
洪水、土砂崩れあたりは、山と川を見ていくことになります。
自治体のハザードマップなどを参照できればわかりやすいでしょう
津波、地震は、ほとんどわからないと言ってしまえば身もフタもないですが、
いちおう、歴史的な大津波や、有名どころの大断層を避けることはたやすいことと思います。
ライフライン
生活費が安くなったが不便、それを避ける観点です。
ありがちなのが
・車社会
高齢になって免許返納すると、おひとりさまの場合、何らかのサービス依存が必須となってきます。
・少々田舎すぎる
買い物、病院など、数が少ない。
特に病院へはお世話になる回数も増えそうですので確認を。
娯楽・文化施設があまりに少ないのも老後のおひとりさまにとっては味気なさすぎるかもしれません。
・水道代が高い?
田舎の方への移住は生活費が安くなりがちですが、
市町村によって水道代は違います。
水道管のインフラの保持・メンテナンスが日本全国で30~40年たったものが限界をむかえていたりします。
人口が少ないと、諸経費が一人一人にのしかかってくるため、想定外に高い場合も出てきそうですので、調べておきましょう。
各種固定費、税金など
水道代でも少し触れましたが、その他にも、
自治体によって値段が違うものに、
・固定資産税、国民健康保険料、最低賃金(はたらく場合)など
市町村の境界をまたぐだけで大きく変わるものもあるので、
「プチ移住」(後述)の場合、重要な見どころです
手持ちの情報量の4つのレベル
・住んでいた故郷(または15年以上住んでいた、などのレベル)
・今住んでいるところから、ちょっと市町村の境界をまたぐ「プチ移住」
・よく旅行に行った、レベル
・ぜんぜん知らない場所
よく知っているところへ移住するのか、あまり知らないところへ移住するかで
移住後の生活をリアルにイメージできるかどうかが決まります。
準備の仕方も違ってきますので、情報量が多いほうが有利ということになりそうです。
住んでいた故郷
(または15年以上住んでいた、などのレベル)
これについては、よく知っている土地ですので、
自然災害、ライフラインについてはかなりのイメージがつくことと思います。
あとは生活費関連を調べて、自分の懐にマッチするかどうか、考えることになります。
これは一番簡単なケースですよね。
今住んでいるところから、ちょっと市町村の境界をまたぐ
「プチ移住」
ちょっと市町村の境界をまたぐだけですので、これも、知っている情報量は多く、ハードルは低いと思います。
ポイントは、各種固定費、税金が少し離れただけなのに、なぜか安い
という格差を活用した
「プチ移住」ということになります。
故郷の隣町という風に境界線を越えるやりかたも
組み合わせで可能でしょう。
2~3つ離れた場所なども丹念に調べてみましょう。
なぜか格差があって安いところが見つかればしめたものです
よく旅行に行った、レベル
気に入った旅行先であれば、ある程度の地理的な状況など知っている情報も多いと思います。
ですが、いつも夏だけ行っている、などすべての季節を知らない場合は、
やはり自然災害リスクの点で、見落としがあるかもしれません。
あえて、違う季節にも行ってみるなど、ライフラインを調査がてら、行ってみるのもよいかと思います。
また、これ以降のレベルでは、
知人がいない、というマイナスポイントも出てきますので、
考え併せて、検討を進めたいところです
ぜんぜん知らない場所
この場合は、すべてにおいて調査をしておいたほうがよいでしょう。
手持ちの情報レベルの中では一番低いので、ハードルは高めということになります。
移住の人気ランキングなど、調べるとでてきたりしますが、可能であれば、調査がてら現地に行ってみるのも一つの手でしょう。
よっぽど気に入った土地だったり、今住んでいるところよりも相当安く生活できるなど
メリットがあれば、アリかもしれません。
まとめ
さて、まとめますと
移住については、
以下の2つの観点をかけ合わせて見ていきたい
リスクの3レベル
・自然災害
・ライフライン
・各種固定費、税金など
手持ちの情報の4レベル
・住んでいた故郷(または15年以上住んでいた、などのレベル)
・今住んでいるところから、ちょっと市町村の境界をまたぐ「プチ移住」
・よく旅行に行った、レベル
・ぜんぜん知らない場所
これにより、リスクを下げ、生活費を下げ、気に入った場所で老後を送ることができたら一番良いことだと思います。
調査の労力と考え合わせて検討してみてはいかがでしょうか。
PS.具体的な調査項目です。
いきなりずらーっと並べてしまいますが、触れておきたいポイント集です。
備忘録としてどうぞ。
自然災害
台風 - 南の方は多そうです。家の補修、破壊リスク
豪雪 - 北の方、日本海側は多そうです。毎日の雪かき労力、それができないと家の破壊リスク
洪水 - 大きな河川のそば、低地は多そうです。家の浸水、水没、破壊リスク
土砂崩れ - 斜面のそばに多そうです。家への土砂流入、破壊リスク
津波 - 海のそば、リアス式、歴史的に被害の有名な個所など。破壊リスク
地震 - これは予測できないが、最低限、有名な大断層の箇所。破壊リスク
料金関係
・固定資産税、国民健康保険料
・水道代
・住民税
・後期高齢者医療制度の保険料
・家賃(賃貸の場合)
・物価
・最低賃金(はたらく場合)
ライフライン関係
・介護施設、とくに、小規模多機能型居宅介護などの先進的な介護施設があるか
・医療関係、無料低額診療対応しているところ、機能強化型在宅療養支援診療所・病院など先進的な医療施設はあるか?
・先進医療(ガンをはじめとする)を受ける必要がある場合、やれる病院は限られている。そのエリアにあるか?
・『日本の地図帳』河合 雅司 に詳しいですが、将来、破綻しそうな地方、都市について述べられているのでチェック。