サ高住と言えば、
・サービス付き高齢者向け住宅
の略ですが、サービスの「囲い込み」が話題となることがあります。
一体何に気をつけたらいいのでしょうか?
ここで言う囲い込みとは、
サ高住の「サービス付き」という部分に関する話です。
高齢者住宅に介護サービスがいろいろ付いてくるのが「サ高住」です。
これだけ聞くといいことのように聞こえますが、
・サービスが過剰で、高額
だとしたらどうでしょうか?
家賃は安いが、付いてくるサービスが高額。
しかも付帯するサービスを使わないといけない。
という状態が、
・サ高住の囲い込み
であると、ざっくりと言えると思います。
今回はこの、「サ高住の囲い込み」から身を護る対策について考えていきたいと思います。
老後の「ついのすみか」
老後、体の心配が出てくる中、どこに住もうか?
これはだれもが抱く心配かと思います。
とくに、元気なうちはいろいろと実感もわかず、住宅とセットで介護サービスが受けられる「サ高住」は、まさに願ったりかなったりの仕組みに見えます。
ただ、家賃と介護サービスの総額で、
・何十万円するのか?
・生涯払い続けることができるのか?
また、
・自分にとってそのサービスって本当に必要だろうか?
このあたりを考えておく必要があるでしょう。
サ高住にもさまざまなタイプがあり、
介護度が高い場合は退去を求められる場合もあります。
逆に、要介護度3以上でも受け入れてもらえるような場合もあり、そちらのタイプは、特別養護老人ホームの順番待ちで入れない人たちの受け皿になっている、という側面もあるようです。
そんな中、迷える(?)高齢者が、
家賃は安いが、サービスとセットでの総額は高い
「囲い込み」
にどのように対処していけばよいのでしょうか?
自分にそのサービスは本当に必要?
自分の欲しい介護サービスってどのようなものでしょうか?
例えば、
病院や医者にかかる場合であれば、自分の病気に対して必要な治療を得る
そしてそれ以上は求めない、ということになるかと思いますが、
介護だったら…?
ちょっとよくわからない、というのが実情ではないでしょうか。
例えば病院に行って、軽い風邪ぐらいと思っていたら、大量の薬をもらい、点滴を打たれ、入院もしてくださいと言われるようなことがあったら、誰でもこれは過剰なサービスだと思いますよね。
これが介護だったら、
なかなか過剰かどうかの判断が難しいのではないでしょうか。まさかの時のためにいろいろとサービスをつけてしまうなどのことがあるかもしれません。介護サービスについての知識というのは、あまり一般的ではないのかもしれません。
介護サービスってどのようなものかと言うと、
まず、サ高住で最低限義務付けられているのは
・安否確認
・生活相談
ということのようです。
安否確認をしてもらえば、周囲が知らない間に孤独死する、ということが避けられます。
また、
生活相談というのはやはり介護や・病気にまつわることになってくるでしょう。どういうサービスや、施設、または資金などの制度があるかなどの相談に乗ってくれるということです。
介護まではいかないが、その入り口の相談ということですね。
それ以上の介護ということになると、わかりやすい目安としては
要介護度3=トイレにひとりで行けない
ようなパターンが分かりやすいかと思いますが、
・日常生活の介助
・食事の世話
・外出、お金をおろすなど生活面の支援
など、重度のサービスが必要となってきます。
自分が本当に今必要なのはどの程度のサービスか、というのを一度は自分で考えておくのもいいかもしれません。
通常は地域包括支援センターというころで、ケアマネジャーさんに相談することになりますが、ケアマネジャーさんも様々な施設に所属していることが大半であるようですし、囲い込みをしているような施設ですと、お抱えのケアマネジャーさんが居たりする場合もありますので、自分の所属する施設などに誘導することは自然な流れとして存在することは否めません。
サービスを受ける側の情報量がとにかく足りない、ということが言えると思います。
病院・医者の場合でも、
当然、専門家である医師と患者では、持っている情報の格差があります。ですから、前述のような、軽い風邪のような場合に過剰な医療サービスを提供されてしまうような事態も起こりうるわけですが、さすがにそこは、通常の医療から逸脱することはあまり起きていないわけです。
そこが、ケアマネジャーさんと私たちの場合では、医療ほどには、業界標準というようなものがないことと、介護は、医療と比べてビジネス(商売)色がより強い側面もある以上、高額なサービスを買ってもらいたいという意思も働いてきます。
そんな中、持っている情報の格差で、私たちが押し切られてしまう場面がありそうだということは容易に想像できます。
私たちも、介護のサービスにどのようなものがあるかと、自分にいま要らないものは何かを判別する目を養っておくことは、今後の介護社会を渡っていく上では有用なスキルではないかと思います。
これからの介護社会をサバイブしていくには
そもそもサ高住というのは、
・住宅+外付けサービス
という考え方で作られたものですので、非常にこれからの時代には合っていると思います。
このセット化が過剰だったりすることと、受ける側の知識が少ないことで、過剰かどうかの判別ができないこと、が問題であると思います。
ですから、
+外付けサービス
の部分をどのようにトッピングしていくかをまず自分でイメージできるようになると、ケアマネジャーさんと話をする中でも、いろんな違和感について質問できたり、不要なものについて割り出すことができるでしょう。
住宅はだれでも選ぶことが容易だと思います。
そこに何を、どうトッピングしていくかということですが、
極端な話、すべてを自分で好きなようにカスタマイズするとすれば、
キーワードは、
・在宅
であるように思います。
・在宅で介護を受けるという選択
をすれば、家は、持ち家にしろ、賃貸にしろ、今まで通りの状態で、追加費用は掛からず、在宅で、複数の介護サービスを組み合わせて受けるということになってきます。
在宅を選ぶ時点で、何らかの施設のお世話になるという選択肢はなくなりますので、「囲い込み」にあう確率は激減することになります。
手始めに、
家にいながら、
・安否確認サービス
・生活相談サービス
を調達できれば、もう「サ高住」と言えなくもないわけです。
自前で、居心地のいい、安価な介護サービスの一連のセットを作りだすことも可能なわけです。
ハンバーガー屋で、ポテトは要りませんって言えるかどうか、そんなイメージでしょうか。
まあ、ポテトの(S)ぐらいならつけてもいいのかもしれませんが。
ともかく、
勉強や調査が必要なことではありますが、自分のついのすみかに関わることですから、少し元気で、活力のあるうちに準備をしてみてはいかがでしょうか。
まとめ
さて、まとめますと
サ高住の「囲い込み」はありがちなことである。
なぜなら、
・施設お抱えのケアマネジャーさんが勧める。
・介護施設にはビジネス的側面がある。
・受ける側の介護の知識は、だいたい圧倒的に少ない。
対策は、
・在宅で
・+外付けの介護サービスを組み合わせる
ということで、自分好みのカスタマイズをすることは可能。
厚労省も過剰な囲い込みに対しては規制を強化していくとの動きもありますが、
それはそれとして、自分好みの介護システムを作るために、相談に乗ってくれるケアマネジャーさんをまず探してみて、いろいろと調査、勉強を始めてみることは、どちらにしてもアリかと思いますので、検討してみてはいかがでしょうか?