老後のソーシャルキャピタルを持つことが重要、などと言われますが、どうやったらよいかわからないという場合も多いのではないでしょうか?
いや、そもそも
「ソーシャルキャピタル」って?
ということもあるかと思います。
特に、おひとりさまにとっては、あるに越したことはないものとなるでしょう。
簡単に言うと、「友達づくり」ということになってしまいますが、
そこまで深いものである必要もなく、
老後に特化した場合には、どうやって
「お互いさま」
の関係づくりができるか? ということになってきそうです。
今回は、このソーシャルキャピタルについて考えていきたいと思います。
ソーシャルキャピタルって?
「社会関係資本」と直訳されますが、よくわからないですよね。
友達づくり、と表現もしましたが、これではハードルが高く感じられるかもしれませんので、あえてもう少し浅いもの、最低限のもの、として語るとすれば、
知人・近所づきあいなどからもたらされる(程度の)、信頼感、規範、支えあい
といったところになるでしょうか。
これを自分の財産としてカウントしてみよう、という考え方です。
例えば、
・何人ぐらい頼れるか(人数)
・相談内容が込み入っていても打ち明けられるか(話の深度)
・似たようなバックグラウンドの人はいるか(共通理解)
などなど、
いろいろな観点から、自分の財産と呼べる関係性が、ご近所(自分の範囲内)にどのくらいあるのかということになります。
自分だったら、と置き換えて考えてみると、仕事とは関係ない世界でどれだけの人が自分を助けてくれるかと考えると、人数も全然いないし、なんかガックリしてしまいますが、今からでもそんな関係性づくりへ何かしないとな~、と思わざるを得ません。
でも、関係づくりって簡単じゃないですよね?
という方も多いかと思います。
よく言われるのは、
・趣味の集まり
・町内会
・スポーツ
などの社会活動に参加することです。
ただ、特に男性に言えることですが、仕事を引退した後に地域社会に溶け込むのには苦労するといいます。
典型的にNGなのは、上記のようなフラットな集まりの中で、以前の自分の職場での役職などを引き合いに出して周囲に対し高圧的な態度をとってしまうというようなことです。
そこまで極端でなくとも、どのようにふるまってよいかわからない
という層も多いのではないかと思います。
老後でも
・新しいチャレンジをしたい層
は、新しい興味や人間関係の構築ができるかもしれません。こういう方は放っておいても問題ないと思いますが、
むしろ
・静かに暮らしたい層
の方が、体力面・精神的な活力の度合いから言っても一般的だろうと思います。
結局のところ、不可欠なソーシャルキャピタルへの危機感が、社会活動への参加の動機の大部分を占めるかもしれません。
ちょっと、イヤイヤだったり、おっかなびっくりだったりするわけですよね。
でも、いざという時に助けてほしいわけです。
これは自然な感情だと思います。
そこで、どうするか、ひとつ提案をしてみたいと思います。
いざという時助けて欲しいのは、確かにそうなのですが、今すぐ困っているわけでもないはずです。
それならば、まずは
・自分がだれかを助ける
ところからスタートしてみてはいかがでしょうか?
いろいろな社会貢献、ボランティア、または介護関係の軽めの職種についてみるなどです。動けるうちは、できるだけ近所で、自分より高齢だったり、体の不自由な方を「助ける」ことで、関係づくりのタネまきをしていくことはできるのではないでしょうか?
誰も、自分を助けてくれる人を無下に扱ったり、拒んだりすることはないはずです。
また、趣味であれば、老後に総じて誰もが興味がありそうな「健康」効果につながりそうな何かを選んでみてはいかがでしょうか? 共通の話題になりますし、何より自分の健康も増進につながり一石二鳥ではないでしょうか。
つまり
ライフワークを、
・「近所の人助け」
趣味を、
・「健康づくりにつながる何か」
に設定し、近所でどんどん活動していくということになります。
各市町村の社会福祉協議会や、自治体の広報誌などにいろいろな情報があるかと思いますので、まずは電話をかけてみたり、情報に目を通してみてはいかがでしょうか。
まとめ
ソーシャルキャピタルとは、
主に対人関係で、自分を助けてくれる人数や、頼める頼みごとの深さ、自分と共通の理解をしてくれる関係性など、それらを財産と見立てる考え方である。
老後、特におひとりさまにとっては、あるに越したことはないもの。
ソーシャルキャピタルは欲しいが、地域社会に溶け込むのに不安を感じる方へ提案
・助けを頼む前に、まず「近所の人助け」
・趣味を皆が興味のある「健康づくりにつながる何か」で選ぶ
ということでした。
老後のおひとりさまだけでなく、そもそも結婚しなかったりで、今後「ソロ社会」が加速してくると言われています。今はまだ過渡期かもしれませんが、これは老後に限ったスキルではなくなってくるということでもありますので、高齢の方に限らず、徐々に取り組んでみてはいかがでしょうか。