まず廃用症候群って聞いたことがあるでしょうか? 特に高齢者の場合ですとリハビリが必要となったりの状況を伴うものですが、きっかけはけっこう簡単で、だれにでも起こりがちなものだと言えます。
例えば、
病気やけがで、しばらく安静にする期間を過ごしてしまうと、そのあと体が動きにくかったりする経験はありませんか?
骨折を経験した方はわかりやすいかと思いいますが、ギブスを取った直後の
あの動きが悪い感覚です。
ということは、
程度の差こそあれ、若者もなるものなのですが、高齢者になってくると回復力が違います。
ですから、寝たきりへの一直線コースになりかねない、典型的な入口となってしまっているのがこの廃用症候群ということになります。
今回はこのリハビリのポイントについて、考えていきたいと思います。
原因は?
過度の安静ということになりますが、ケガ(骨折)や病気になってしまった場合は、長期間安静にせざるを得ない場合も多く、過度に安静にしないと言っても不可抗力な面があります。
ケガや病気は寝たきりの直接の原因ではないですが、高齢者の場合、間接的にそこから寝たきりへの典型的なコースとなってしまう可能性があることに気をつける必要があります。
一番大きな原因は
・筋萎縮
・関節拘縮
ということになります。
筋肉と関節が弱ってしまうということで、これに対しては、リハビリが欠かせない要素ということになってきます。
高齢者がつらいのは、この回復の期間に、安静にしていた期間の数倍の時間がかかってしまうということで、ケガ、病気の副次的効果としての廃用症候群のこわさがあります。
その他、安静状態が長く続くことで、
・起立性低血圧(たちくらみ)
・褥瘡
など、体の内部で循環が悪くなることによる影響もあるようです。
また、精神的にも
・うつ病
・見当識障害
・せん妄
などの状態に至ってしまうこともあるようです。
ちょっとしたけが、病気が、精神的な障がいへも発展することがあるというのは非常に意外ですし、こわいですよね。これはぜひ知っておこうと思います。気をつけたいところです。
リハビリのポイント4点
リハビリについては、なかなかうまい話はなく、長期的で地道ながんばりが必要のようです。
まずは
・運動機会を増やす
ということです。
治療中は、動けないながらも、ベッドの上に座る時間を増やしたり、座った状態で足を動かしたりするだけでも効果が上がるようです。
また、精神面でも、
治療中は、人とのかかわりも減ってしまいがちです。
廃用症候群に特化したリハビリテーション科などにかかることができれば、レクリエーション活動が用意されていたり、精神的な活動が停滞しないようなカリキュラムを組んでくれていたりするようです。また最終的には、薬物治療という選択肢もあるようです。
予防策としては、
やはり、ささいなケガ、病気も命取りとなってくる、という認識で、普段から運動や栄養状態に気を配ることが一番のような気がしますが、
「そんなことができたら苦労はないよ…」
という声も聞こえてきそうです。
なってしまった場合には、
・専門家にたよる
(病院のリハビリテーション科、理学療法士、など)
また、
・気長、地道なリハビリに、前向きな気持ちを維持する
・栄養管理に気を配る。
というような自己管理も対策としては有効になりそうです。
とにかく、ケガ、病気などのキッカケはいつどこに転がっているかわからないため、それを避けること、すなわち過度の安静を強いられるような状況を避けることが重要ですし、
また、なってしまった場合を想定して、自分としても長期的な視点を持ってリハビリに取り組めるかどうか、個人的にはこれを普段から想定してイメージしておこうと思います。それだけでも覚悟が違ってくると思いますので。
まとめ
さて、まとめますと、
廃用症候群とは、過度の安静状態が続くことで寝たきりへの一直線のコースにもなりかねない下記の諸症状である。
・筋萎縮
・関節拘縮
・起立性低血圧(たちくらみ)
・褥瘡
・うつ病
・見当識障害
・せん妄
精神的な部分にも影響が出てくるなど、非常に幅が広い症状を持つこわい状態である。高齢になってくると、この回復には、数倍の期間がかかってしまう。
ケガ、病気などで長期間の安静を余儀なくされる場合もあるため、仕方のない面もありますが、
リハビリのポイントとしては、
・運動機会を増やす
ベッド上でも、座る時間を増やしたり、座った状態で足を動かしたりする
精神面も含め考慮した場合には、
・専門家にたよる
(病院のリハビリテーション科、理学療法士、など)
また本人にできることとしては、
・気長、地道なリハビリに、前向きな気持ちを維持する
・栄養管理に気を配る。
ということでした。
高齢になってくるとささいなことをきっかけに、寝たきりになってしまいかねないということを理解しておき、いざなってしまった場合のことを想定しておくことで、リハビリの原動力となる覚悟が生まれてくるかもしれません。