緩和ケア、ホスピスというと末期がんの人が行くところというイメージがありますが、
考え方から言うとがんに限らず、QOLを高めたいと願うならば、だれでも縁があるところになりえる場所です。
とくに
無駄に痛みを感じることを避ける
そこに重点を置いたケアは、積極的な治療をむしろ放棄し、
残された時間を有意義に使うという考え方になります。
具体的にはモルヒネなどを処方してもらい、痛みを緩和して生きていくことになります。
「治療が望めない、余命の短い患者」が積極的な治療をしない
と決断した場合に,この緩和ケア、ホスピスを選ぶことになります
国の方針でも
「がんと診断された時からの緩和ケアの推進」ということで推奨されており、健康保険の対象になってもいます。
緩和ケアを受ける場所探し
・ケアの病棟がある(ホスピス)
・ケアチームのいるところ
(緩和ケアチームについての記事はこちら)
・在宅でのケアに対応してくれる診療所
などを探すことになります。
まだまだ数が少なかったりすることもあり、順番待ちになることもあるようなので、元気なうちから近所にどういう施設があるか、ということなど調べておくこともいいでしょう。
決断(治療を打ち切る)はどうやって考えていく?
人の価値観による、としか言いようがないのですが、それでは身もフタもないので、
いくつかの観点から考えていきたいと思います。
最初から決めているタイプ
事前に、避ける医療を決めていること。
例えば、がんで言うと、
・抗がん剤や放射線治療、
または、
・先進医療の重粒子線治療など
を最初から受けないと決めているパターンの方もいるでしょう。
「がんと闘わない」パターンといえるかもしれません。
このパターンは、緩和ケアに移行するタイミングが事前に決まっているということになります。
途中から決断のタイプ
途中までは治療に専念するが、途中で、残念ながら、
・治療が望めない、
・余命の短さ
が、確定してくる場合、
途中まで望みを持っていただけに、なかなか決断の難しいパターンとなりますが、医師の勧めに従って、あるいは、同じ治療を長期間続けて効果がない場合など。
ある意味では、あきらめという大きな方針転換によって、緩和ケアへ移行することになります。
緩和ケアと治療の併用
これも一つの選択としてあると思います。
治る可能性がのこっている限りは治療を続けるという場合。
その場合でも、痛みだけは緩和できる対応を取りいれることも可能でしょう。
あるいは、別の治る症状であれば、部分的にはそれを積極的に治療するなど。いろんな組み合わせも可能と思われます。
その人それぞれの望みと痛みの度合いに従って、どこにモルヒネを取りいれるのか、それぞれが向き合って決める、
また、それを決めさせてくれる環境を与えてくれるのが、緩和ケアの医療チームや、ホスピスという施設ということになります。
まとめ
さて、まとめますと
緩和ケア、ホスピスは、モルヒネで痛みをなくすなどのケアで、QOLを上げること。
治療はある意味ではあきらめることになる。
決断のタイミングは、
最初から、途中から、組み合わせで治療継続、など
それぞれが最大のQOLを選択できるように、イメージしておくとよいかもしれません。
ということでした。
自分にとってどんな選択肢がベストであるか、その時の症状、気持ちになってみないときっとわからないこともありそうですが、
イメージだけでもしておき、また、どのようなサービスが、どこでどのように受けられるか、知っておくことは役立つことになると思います。