ロコモティブシンドロームになってしまうと
おひとりさまは大変です。
ということで予防法について考えていきます。
そもそもロコモティブシンドロームとは
「立つ」、「歩く」などに支障が出てくることで、
例えば、
・片脚立ちで靴下がはけない
・家のなかでつまずいたり滑ったりする
・階段を上るのに手すりが必要である
・(布団の上げ下ろしなど)家のやや重い仕事が困難である
・2kg程度の買い物をして持ち帰るのが困難である
・15分ぐらい続けて歩くことができない
・横断歩道を青信号で渡りきれない
など
日常の「移動」ができなくなってくることを言います。
運動器の支障により、そうなるといいますが、
つまり、「足」と言い換えてよいと思います。
その構成要素として
・骨:骨粗しょう症
・軟骨:関節症
・筋肉:筋肉量の低下
・神経:神経痛
これらが、複合的に現れたりすることによって、
動くことがだんだん少なくなり、それに伴って、さらに使わないことで悪循環となり、衰えていくと介護状態になってしまい、戻れなくなってしまいます。
痛みがあったりすると当然
無理に動くことはつらいですが、
そうではなく、単純に運動不足によってそうなってしまうとしたら、
老後の時間のQOLが非常に下がってしまうことになります。
おひとりさまの場合は、介護状態になると助けてもらう家族もいませんので、
買い物に行けないなど、
介護サービスのお世話になることが必須となってきます。
予防策は?
月並みですが「運動」ということになろうかと思います。
ですが、このロコモティブシンドロームにはもっと広い概念があります。
「フレイル」といって、
・運動器の機能低下
・認知症など精神活動の低下
・家にこもってしまうなど、社会参加、刺激のある環境の低下
を含む広い概念です、
筋肉や骨の低下は、それ単体での原因で考えるのではなく、
実はもっと広いところへの配慮が失われることで起こる。
そんなところに着目した考え方です。
典型的なのは家に引きこもって昼間からテレビを見るしかないような
老後をイメージすると、
外の世界へ触れる環境や精神的な活動。例えば、引退する前は、
人との会話であったり
考えたり、悩んだり、
ちょっとしたストレスや、緊張はあるかもしれませんが、
刺激にあふれる環境です。
当然歩いたり、移動したりは日常茶飯事だったはずです。
このような「フレイル」要素に着目しておくことで、
筋肉を鍛えるという単純な発想でなく、老後全体のQOLが高まるのではないでしょうか。
そこで、手っ取り早い方法は
これも月並みですが
「働く」
ということです。
外に行こうとして、小雨が降っていたりした場合、
「運動」だったら、外には出かけないですよね。
ですが、
「働く」場合だったらどうでしょうか?
小雨ぐらいで仕事に行かない、
ということは考えにくいでしょう。
若干の強制力が社会によって働きます。
いやがおうにも「歩く」ことになりますし、
社会とのつながりを確保できます。
これは精神的な刺激を得るために重要です。
仕事をしていれば、いろいろと考えたり、感じたりしない日はないはずです。
さらにはお金ももらえるわけですから、一石二鳥というほかはありません。
いっぽう「運動」だけで考えた場合、
ジムに行けば料金がかかるし、近所を歩いていても対価はもらえません。
したがって、筋肉量は増えたが、お金は増えない、または、減ることになります。
動けるうちは働くことで、介護費用の心配が遠ざかり、お金も稼げるということになりますので、一石二鳥の方法といえるのではないでしょうか。
まとめ
さて、まとめますと
「足」の機能低下がロコモティブシンドローム。
骨、軟骨、筋肉、神経などを構成要素とする運動器に着目すれば、
解決策は「運動」。
だが、一回り広い概念
「フレイル」の防止で考えると、筋肉など体のパーツ単体の問題は
・精神的活動の低下
・社会参加、刺激ある環境の低下
とも、実は密接につながっている。
昼間から家でテレビ、などは、「フレイル」ど真ん中の行動であり、
老後は自助努力が基本のおひとりさまにとっては危険極まりない行動といえる。
これらを予防できて、お金ももらえる。
それが「働く」
ということでした。
お金があってもなくても働く、という気持ちで、老後のQOL、健康寿命を
高いレベルで保つことを考えてみてはいかがでしょうか