おひとりさまにとって葬式ってどうしようもないことだなぁ
って思いませんか?
「火葬して、骨はどっか適当にばらまいといてくれ」
なんて思っちゃったりします。
というのも、おひとりさまだし
・頼む人がいない
・呼ぶ人もいない
・正直、死んだ後のことはどうでもいい
など
もし、宗教的な信条・こだわりがあまりない方であれば、
なるべく安く、シンプルに、別に何もしないでいいならそれで済ませたい
という方は多いのではないでしょうか?
ただ、信条・こだわりがないとはいっても
人の死後について、「法的にやってはいけないこと」が多々あります。
その部分を守りながらでないと周囲に迷惑をかけることにもなりかねません。
「火葬して、骨はどっか適当にばらまいといてくれ」
だと、法的にマズイ点があったりする、ということです。
やってはいけないこと
・火葬許可証がないと火葬してはいけない。死亡届を提出するともらえる
・死亡後24時間は火葬してはいけない。
・土葬は禁止
・遺骨を埋めてよいのは墓地だけ。
・散骨をしていいのは公海。私有地。自宅の庭はグレーゾーン
・自治体独自の条例で散骨を禁止しているエリアも出てきている
・散骨する骨は、粉砕し、それとわかる形状を残していてはいけない。
これらルールに抵触しないように、最低限の葬儀についてプランを立てていくことになります。
意外と散骨にまつわる規制が多いのがわかります。
法的に適合していないと、葬儀屋さんや第3者に依頼するときに
その人たちも動きようがありません。
また、葬儀業者さんの料金プランなどで、直葬プラン、火葬プラン、おひとりさまプランなどが紹介されており、費用のメニューが並んでいたりします。
行政書士さんと提携していて、死後、火葬~納骨までの様々な事務委任も契約できるセットでプランが組まれているようなものもあります。
こういった民間のサービスを選んでいくにあたって
どの費用が必須で、どれが要らないのか?
通常こういうことに慣れてもいないし、よくわからなかったりしませんか?
基本的におひとりさまは、料金プラン選びにあたって
「これはいらない、あれもいらない」、と省いていける目を養っておけば
より無駄を省き、シンプルで、安く、葬儀を済ませられます。
そのためにも、
・法的に最低限どういうルールを守らざるを得ないのか。
それ以外にも、
・こういうポイントを押さえておくとスムーズだ
というような点をご紹介していきますので、葬儀屋さんのプラン選びに役立てていただけたらと思います。
死亡届
まずこれを出さないと話が進みません。ですから、孤独死を望まない場合は、生前に何らかの手配が必要です。
何らかの第3者、つまり、
・死後の事務を委任できる行政書士の方
・それら資格者と提携のある葬儀業者
などと、生前に契約を結んでおくことになります。
これが済むと火葬許可証がでます。
火葬まで
死後、24時間が経っていない人は火葬できないことになっています。
24時間以内に蘇生する場合があることを想定、との見解もあるようです。
なんでそんな話が出てくるの、といいますと
遺体を24時間どこに置いておくか? というのが問題です
よくあるケースでは、病院だと死後なるべく早く病室から退去するよう求められてしまう、ということもあります。
一般的には、葬儀屋さんの安置所や遺体専門の保管スペースなどもあるようです。
これも生前に手配をしておくことの一つになります。
火葬
直葬、火葬については、だいたい葬儀屋さんのプランで通常扱っている内容ですので、これも生前契約に入れておきましょう。
遺骨の行き先
埋める、埋めないをまず選択することになります。
・埋める場合は、墓地一択、
・埋めない場合は保管、散骨
となってきます。
墓地について
まず墓地ですが、おひとりさまは代々続くお墓を所有していても、自分の代で途絶えてしまいますので、事前に「墓じまい」をする必要もあるでしょう。
お墓がない場合は、公共の合同墓地や遺骨引き取りサービスを行っているお寺もあります。
永代供養での合同墓地ということになります。
おひとりさまは、このあたりを選択することになりそうです。
樹木葬と言われるもので合同の場合も、埋める行為を伴いますので、このケースに当たります。
埋めない場合、保管について
自宅保管もOKなようですが、おひとりさまにとっては、そうもいきません。
墓地と似ていますが、納骨堂というもので、宗教的には墓地と同じく永代供養の合同形式ということになりそうです。
コインロッカーみたいなイメージだったりします。
埋めない場合、散骨について
さて、最後に散骨ですが、
まず粉砕作業が必須になってきます。
人骨とわかる形状を残していてはいけないからです。
粉骨サービスなど業者に依頼することができます。
それを終えたら場所選びですが、
自宅の庭がグレーゾーンというのは、
遺骨を捨てたとみなされると遺棄罪に当たるが
「個人が節度を持って行った散骨」はOKとみなされるようです。
葬儀業者が大々的に散骨ビジネスを行うといろんな問題が起こりそうなので、そこを規制するための法律のようです。
個別に散骨禁止の条例を制定した自治体もそのような意図があってのことと思われます。
じゃあ庭はいいじゃないかということにもなりそうですが
おひとりさまにとっては自宅保管と同じで、庭に撒くといっても、もはや自分の庭でもないですし
庭への散骨を生前に依頼しておくというのは避けた方が無難と思われます。
つぎに公海への散骨ですが、業者で散骨ツアーなど組んでいるのを見ますと
けっこうな距離の沖合まで行くようです。
漁業者への配慮などもあり、漁業の操業エリアから十分な距離をとるためです。
さて、まとめますと
おひとりさまがシンプルな葬式を望む場合であっても
最低限守らなければいけない法的ルールがある。
・火葬までの手続きのルール、死亡届が必須。また、特に24時間待っている間、安置所の手配が必要なこと。
・遺骨の行き先は決められている。埋めるなら墓地、納骨堂に保管、沖合へ散骨、私有地はグレーゾーン。
おひとりさまは、生前もいろいろな費用が掛かりますので、できれば死後のことは費用を少なく済ませたいものです。
以上の法的ルールをふまえて、民間業者のサービスを取捨選択できるようになっておきましょう