終末期と聞いて、どんなことを思い浮かべるでしょうか?
人間には誰しもやってくる死の直前の状態ですが、この終末期について、どんな医療や、ケアを受けたり、どのように過ごし、生きていたいかということは大きな問題である、と言えるでしょう。
準備はできている!
…という方は少ないのではないでしょうか?
とくにおひとりさまの場合、
病気の最終段階などを想像すると、
(想像したくないですが…)
一人では何もできなくなってしまうことも考えられます。
今回は、誰にもやってくるであろう、
この終末期について考えていきたいと思います。
どんな問題が?
厚生労働省から、
「終末期医療に関するガイドライン」
というものが出ています。
それによると
・医療の中で、終末期について家族など関係者との話し合いの場などをうまく作れてこなかった
・医師の専門的な説明を本人が理解できなかったり、また、重大な事実について感情的に受け止めるためのサポートができてこなかった
・終末期を本人や関係者が考えていく上での仕組みがない
というような点が総括されています。
要するに、
終末期に関しては、みな話しづらいかもしれないけれども
話題にドンドン出してコミュニケーションしたり、死を前にして、それでもその日までは進んでいくのだし、それならばそこまでの工程とその運用、また作業手順のようなものもいるよねってことだと思います。
おひとりさまであれば、死後の事務委任であったり、自分が認知症になったときの後見人であったりなど、
ある意味ではドライにすすめていかないといけないし、
自分だけのことなので、一人のほうが、かえってまわりに特段気を使うこともなく、仕事として割り切ってサクサク進めていけるような気がしなくもない、なんて場合もありそうですよね。
いちおう終末期とは、定義の話
さて、人生の最期の方は、どんな感じかなというイメージぐらいはできてきたでしょうか?
ところで、
いちおう終末期の定義のようなものもありますので、ご紹介しておきたいと思います。
医療での終末期とは、
・複数の医師が、回復の見込みがないと判断
・本人と関係者が、みな納得し、死後の対応を考え始めること
客観的であること、全会一致であることを確認してから、次へ進むということですね。
そうじゃなかったらちょっと怖い気もしますからね…
ここで問題になってくるのが、
・本人が判断能力を失ったとき
のことです。
例えば、
・意識不明、昏睡状態
・認知症
に本人がなってしまった場合などです。
さすがに、周囲の人達も、本人のことを決めるのに、
ちょっと引いてしまう面もあるわけです。
そんな場合、
・リビングウィル
というものを事前に残しておく、
のが一つの解決策となります。
医師や周囲の人が一番悩ましいのが
・この処置をやめたら、装置を取り外したら、本人の身体機能が止まる=が死んでしまう
ような場合でしょう。
・人工呼吸器や
・経管栄養
などの処置を受けている場合、
取り外したら死んでしまうわけですから、医師は当然のこと、家族も悩むわけです。
最後は悩んだ末にだれかが決めるしかないのですが、
本人がそういうものを断ってくれる、
「もういらない」と言ってくれるのが一番助かるわけで、
その意思表示を、元気なうちに書面に残しておく、
これがリビングウィルというものです。
おひとりさまの場合は、必須といってもよいツールかもしれません。
さて、リビングウィルという一つのツールを紹介したわけですが、
人生の終末期には、そのほかにも事前準備が無数にあったりするでしょう。
そんなとき、
どのような準備をしたらいいか?
じつは自分のことながらよくわからなかったりします。
そういうことについて事前に考える習慣って、ふつうないですよね。
(あんまり楽しそうな作業ではないですし、
ということで、
自分で考えたり、調べることももちろん可能ですが、
いろんなプロの方に相談する、という手段も視野に入れておいた方がいいかもしれません。
例えば、
・死後事務委任 (関連記事はこちら)
・後見人制度 ( 〃 )
・終末期ケア専門士 ( 〃 )
などなど、
いろいろな仕組みや、専門家がいたりしますので、検討してみてはいかがでしょうか
まとめ
さて、まとめますと、
誰もが迎える終末期には
・周囲とのコミュニケーション(死を話題に出す)
・そこに行きつくまでの工程、手順
を事前に考えておくことは重要です。
・自分には回復の見込みがない
という段階になったとき
リビングウィルなどが事前に用意されていると
周囲に対して、悩ませることなくスムーズに、かつ、自分の意図したとおりに事が運ぶでしょう
ちょっとわからない、迷う、などの場合は、
プロに相談するという手も検討してみたい。
ということでした。
個人的にも、こういうことを決めるのはまだまだ先だな、とつい思ってしまうのですが、
・延命処置ってどういう種類があるのか?
・延命でも、そこまで自分は望まないかな?
など、調べて始めてみないと普通わからないこともたくさんあるわけですので、
まずは情報集めから始めてみてはいかがでしょうか。